文化と習わしって結構混同されやすい。たとえば闘牛反対者の意見に、『牛をいたぶって殺してあとでそのお肉を頂くにしろ、いたぶって殺すのは動物愛護からかけ離れている。即刻止めるべき。』というのがあるが、闘牛賛成者の意見は、『それは文化だ。受け継がねばならない。』というのがある。うーん、それは文化かねえ。。習わしでしょ。悪しき習わしはやめないといかんと思う。それは、死刑と同じ。死刑は昔の悪しき習わし だと思う。もちろんフランスに死刑制度はないけど。今は死刑制度を存続する国が珍しい。
そこから話は飛んで。。日本文化の一つに日本料理がある。日本料理ってむつかしい。いいだしがなければ、いい素材がなければ難しい。フランスは日本料理文化大好きなんで、オーガニックのおいしい溜り、オーガニックの美味しい味噌 オーガニックのおいしいワサビ=西洋わさび、オーガニックの美味しい豆腐、オーガニックの美味しい米 オーガニックの美味しい納豆 はぶいて、そば、うどん。が手に入る。生産はフランスで日本文化讃美者のフランス人が細々としかも頑固に作ってるとかよくある話だ。
いまだかつて聞いたものがないのは、なんといっても鰹節。オーガニックってのはまず今の水銀とプラスティック汚染の海では遠い昔話を聞くようなものだし、日本と言えば特にフクシマ汚染で友人のアメリカの日本料理人はフクシマ直後に鰹節を買いあさった。つまりフクシマ以後にとれた鰹から作る鰹節は大なり小なり汚染されている。
鰹節や昆布出汁には日本文化が詰まっていて、それを追求したレポタージュがアルテというフランスのテレビ番組であったが、あれはちょっとすごいものだった。日本で上映されたのかしら??フランス語のヴィデオだけれど、わからなくても見るべきである圧巻な作品。https://www.dailymotion.com/video/x5yznbf
今回友人のユキさんが持ってきてくれた出汁はすごいものがある。フクシマは忘れよう。美味しいから。無添加だから変な味がない。それが嬉しい。
でも、である、これはその友人を責めるわけではなく 日本を 責める。
ちょっとおおお、本わさびになんで、変なもの混ぜるの? 無着色無化量は素敵よ。でも箱にいっぱい混ぜなくても早く食べれば済むようなものがいっぱい入ってる表示がある。これなんで?
大体日本のワサビと表示してあるワサビの原料は西洋わさび。それに青い色付けて日本ワサビに見せかけて売る。このごろは、本わさびというものが原料日本ワサビらしい。黄緑に染める必要がないのに日本ワサビの生産量が少ないから値段がお高いのであった。なんで日本は日本ワサビ生産しないの???日本よどうして自国の日本文化を大切にしないのか???
イルカやクジラが文化だとこだわるなら、昆布や鰹節やシイタケや日本ワサビや、それも文化でしょ。どうして本来からの素晴らしい技術を60年代ぐらいに便利を切り口にいらない毒を混ぜて、文化を捨ててしまったか? 日本は日本文化を尊重すべきだ。